量的緩和縮小の影響は?

アメリカの量的緩和(QE3)を縮小するという予測によって、
株価や為替が変動します。
基本的に量的緩和によって市場に流れたお金が、
株などのリスク資産に回るため、
量的緩和が縮小されると株価は下がります。
量的緩和によって、米ドルが市場に増えると、米ドルの価値が下がるため、
ドル安傾向になります。

 

量的緩和を縮小するといっても、
債権の買い入れ額を減らすというもので、
量的緩和自体をストップするわけではありません。

 

国債の買い入れ額が毎月850億ドルだったものを、
額を減らして行くわけです。
まだ発表はありませんが、100億ドルほど減らすのではないかとの見方を
大方の経済学者がしているようです。

 

いきなり量的緩和をストップすると、
市場に与える影響が大きすぎるため、
市場の反応を見ながら徐々に減らしていくのがFRBの方針でしょう。

 

8月15日には、リーマンショックで大儲けした
ヘッジファンドマネージャーのジョンポールソンがSPDRを半分売却、
ジョージソロスは全て売却というニュースがありました。
その後、ゴールドマンサックスが金価格が2014年にかけて下がっていくという
見通しを発表し、金価格はどんどん下がっていきます。

 

金はその他の金融資産の保険として買うべきであって、
安くなったからといって金だけで儲けようと思って買わない方が良いでしょう。